第5回開運ウォークを9月29日(月)に開催し、清澄白河から門前仲町へと、江戸の下町風情を残す深川を散策しました。「深川」は、江戸初期にこの一帯を開いた深川八郎右衛門にちなむ地名。かつては縦横に巡らした掘割を水運とする物流の一大基地として発展していました。
その面影をたどりながら、初参加の男性2人を含む6人で歩きました。ほどよい暑さのお天気の中、江戸時代から続く名所を歩きながらカフェにも2回立ち寄り、約4時間、心身ともにパワーをチャージしました。
開運ウォーク 今回のコース
霊巌寺(れいがんじ)
清澄白河駅から徒歩3分、最初に訪れたのは霊巌寺です。浄土宗の寺院で、現在、NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」でも描かれている「寛政の改革」で有名な老中松平定信の墓があります。
定信の墓は国の指定文化財で、重々しく厚い塀に囲まれており、中には入れません。遠くからそっと覗いて手を合わせました。実は、この「白河」という地名は、定信が藩主を務めた陸奥白河藩(現在の福島県白河市)に由来するともいわれており、ゆかりの深い地なんですね。

また、霊巌寺には「江戸六地蔵」の1つに数えられている2メートル以上もある、大きなお地蔵さんがあります。江戸六地蔵とは、江戸へ入る各街道の入口や、江戸城から見て鬼門に造られた銅造地蔵菩薩坐像で、霊巌寺は水戸街道の入口にあるとして作られました。
江戸六地蔵は以下のお寺にあります。
- 1、東海道:品川寺(ほんせんじ) 品川区南品川
- 2、奥州街道:東禅寺(とうぜんじ) 台東区東浅草
- 3、甲州街道:太宗寺(たいそうじ) 新宿区新宿
- 4、中山道:眞性寺(しんしょうじ) 豊島区巣鴨
- 5、水戸街道:霊巌寺(れいがんじ) 江東区白河
- 6、千葉街道:浄名院(じょうみょういん) 台東区上野桜木(かつて江東区富岡にあり、廃寺となった永代寺の地蔵の代仏)
出世不動尊(長専院不動寺)
次は、霊厳寺の向かいに佇む浄土宗の長専院不動寺、通称「出世不動尊」です。入口にある「出世不動尊」の赤い字がかなりのインパクト。ご利益ありそうな気配がたっぷりです。

出世・成功の象徴としてのパワースポットとしても長らく親しまれているとのことなので、参加者それぞれが「一歩上の自分になれるよう」、しっかりと拝んでいました。
清澄庭園
出世不動尊から徒歩5分ほどにあるのが、清澄庭園。かつては関宿藩主久世家下屋敷の庭園で、明治時代に三菱の創始者・岩崎弥太郎が手に入れ、隅田川の水を引いて造った「回遊式林泉庭園」です。池の周囲を歩きながら景観を楽しむことができます。手入れがされた庭を立派な松や曼珠沙華などの秋の花々を見ながら歩くと、かなり時間を要します。

「大泉水」の周りには、全国から取り寄せた伊予青石、佐渡赤玉石、備中御影石などの貴重な名石を随所に配し、富士さんなどを模した築山が配されています。特徴的なのは、池の周囲3カ所にある「磯渡り」。池の端に点々と置かれた石を伝いながら、より水辺を感じることができます。
石を歩いている足音を聞いたのか、足元に集まってくるのが、鯉、亀、すっぽん。こんなにたくさんのすっぽんを一度に見たことがありません。
すっぽんは生命力が強く長寿な生き物であること、また甲羅が丈夫で小判に似ていることから、「難を跳ね返す」「金運を招く」などの縁起があるとされています。思わぬところで、福を呼ぶラッキーアニマルにも歓迎されました。
カフェ(PARK STAND TOKYO 清澄白河)
清澄庭園の近くにある開放的なおしゃれカフェで小休止をはさみます。

圓隆院
甘い水分を補給して体力回復。ここから開運ウォークも後半戦です。まずは「いつまでも自分の歯を保ち、楽しくお食事したい!」ということで、「歯神様(はがみさま)」が安置されている圓隆院へ行きました。

- 歯神様のお参りの仕方
- 歯ブラシで歯神様のお口を磨く
- 歯ブラシを置いて、手を合わせる
- 一心に、自分の歯の健康を祈る
- 合掌したまま、「南無妙法蓮華経」とお唱えする
ゴシゴシ磨いたので、キレイな歯を保てそうです。
法乗院(閻魔大王)
続いて約1キロ先、江戸時代から「深川の閻魔さん」と親しまれてきた法乗院へ。近年復興した閻魔様は、高さ3.5メートル、幅4.5メートルの巨大な座像で、真っ赤なお顔でにらみを利かせています。。
ユニークなのは、閻魔様の前にある壺状の穴。それぞれに御祈願が書かれています。その数19。病気平癒、商売繁盛、学業増進から、がん封じ、ぼけ封じ、いじめ退散など、かなり細かく願いがわかれています。

願いの穴に賽銭を投入すると、なんと!
いきなり映像が流れ、部屋が光りだし、閻魔様の声…。思いもよらなかったハイテクぶりに圧倒されつつ、地獄からの閻魔様の説法を聞きました。
参加者がそれぞれ順番に賽銭を入れると、すべて違った説法だったのも驚きです。説法の数は少なくとも19以上はあるとされていますが、気になる方は数えてみてください。

本堂1階には地獄絵(千葉県南房総市の延命寺所蔵の地獄極楽絵図)の複製が16幅、ずらりと並んでいます。奥の中央には、金色の「釈迦如来坐像」、向かって左には紫の羽根を拡げている彩色豊かな「大孔雀明王」、右手には象に乗る「延命普賢菩薩」。左右と天井に鏡が設置されているので、逆さ富士ならぬ「逆さ仏像」が見ることができる特殊な空間です。上からも左右からも仏様を見ることができるので、御利益が高まりそうです。
深川不動尊
深川不動尊は、千葉県成田市にある「大本山成田山新勝寺」の東京別院で、不動明王が持つ「諸願成就」「厄難消除」「商売繁盛」などのご利益があるとされています。

入口左手には、「深川龍神」として龍神様が祀られています。ここの水鉢に「龍神願い札」を浮かべ、それが水に溶けると願い事が龍神に届くとのこと。早速やってみました。願いは、しっかりと龍神様に届いていますか。
富岡八幡宮
最後のスポットは、江戸最大の八幡宮とされる富岡八幡宮。特に勝負事や出世開運のご利益があるとされています。江戸勧進相撲発祥の神社でもあり、境内には「横綱力士碑」をはじめ大相撲ゆかりの石碑が多数建立されています。
昨日、大相撲秋場所の千秋楽が行われ、大の里が13勝2敗で豊昇龍との横綱同士の優勝決定戦を制し、2場所ぶり5回目の優勝を果たしました。この横綱力士碑には、歴代の横綱の名前が刻まれているのですが、まだ2人の名前は刻まれていませんでした。

カフェ(SORAYA)
今回の開運ウォークも無事、楽しく終了しました。私の歩数計ですと、約1万2000歩、じんわりかいた汗が心地よい。さて、近くのカフェでランチをしながら栄養補給です。お疲れ様でした。

今回も新たな気づき、次回は高尾でコラボイベント
参加者からの感想は「いつも何となく通り過ぎている街に、こんな場所があったのかと、今回も楽しく学べました」「初参加でしたが、このぐらいの距離なら歩いていても楽しい。また参加したい」といった声をいただきました。
お預かりしたチャリティー基金は、お一人1000円ずつの計6000円。5回のウォークで合計2万2000円となりました。
次回は11月26日、八王子市の高尾で開催します。高尾でメディカルハーブコーディネーターとして活躍する青木裕美子さんとのコラボで、「ウォーキング×お風呂の話×ハーバルバスパック作り」を行います。
詳細は後日お伝えしますので、乞うご期待!
こちらの情報は、Instagramの@misayo_styleでも配信しています。そちらも合わせてご確認ください。
チャリティー金額 計6000円 2025年合計額 計22000円
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