おつまみの定番といえば、落花生(ピーナッツ)。一年中、出回っているイメージがありますが、旬があり、新豆の時期があります。
12月は新豆が出揃い、年末に向けて味わいが楽しみな時期。日本一の落花生の生産地である千葉県では、「半立(はんだち)」のような晩生品種の新豆が出回り始めます。道の駅や直販店では様々な落花生が並び、年末にかけて人気が高まります。
よく食べているのに落花生のことを、よく知らない方も多いのではないでしょうか。ということで、今回は「落花生」について深掘りしていきます。

落花生とはどんな作物?
落花生(らっかせい)は、マメ目マメ科ラッカセイ属の植物で、英語では「ピーナッツ(peanut)」と呼ばれます。「ナッツ」の呼び名がついていますが、植物学上では、アーモンドやクルミなどのように木になる実(種実類)の仲間ではなく、大豆やエンドウ豆と同じグループです。
しかし、脂質を多く含み、栄養的には種実類に近い性質を持つため、ナッツの仲間として扱われることが多くあります。実際に、文部科学省の食品成分表ではナッツと同じ「種実類」としてカテゴリ分けされているのです。
加えて、スーパーやコンビニ、ネット通販などで販売されているミックスナッツの商品にも、ピーナッツが含まれているものが多く見られますね。手でつまんで食べやすいので、おつまみとしてもよく食べられています。
落花生はどうやって実を付ける?
さて、落花生の大きな特徴は、実が土の中で育つこと。これが種実類でない理由でもあり、名前の由来でもあります。
春から初夏にかけて、落花生は黄色い花を咲かせます。受粉後、子房柄(しぼうへい)と呼ばれる細い茎が伸びて、その先端が土の中にもぐり込みます。その土の中でさやが膨らんで、私たちが食べている落花生になるのです。


「地上で咲いた花が落ちて、実を付ける」
このユニークな姿から「落花生」という名前がつきました。
落花生の新豆が出回るまでの流れ
落花生の旬は、品種にもよりますが、秋から冬にかけてになります。掘りたての新豆の多くは、収穫後すぐに市場に出回るわけではなく、次のような工程を経て、私たちの元に届きます。
- 乾燥=水分を減らし、保存性を高めると同時に風味を凝縮
- 選別・調整=殻付きのまま品質をチェックし、不良品を除去
- 熟成(味が乗る期間)=収穫後しばらく置くことで、風味が落ち着き、コクが増すといわれます
- 出荷=煎るなどの加工を経て、10月頃から順に新豆が出回り、11〜12月に品種が出揃います
「生」の落花生には2種類ある
旬の時期には、「生」として販売されているものがありますが、実は2通りあります。
① 茹で用生落花生(掘りたて・未乾燥)
1つはその名の通り、上記の工程を経ていない、掘りたての状態のもの。みずみずしくありますが、賞味期限が短いため、すぐに食べきるのがおすすめです。
皮ごと塩ゆですると、ほくほくとした食感と強い甘みという素材の味を存分に楽しめます。

② 乾燥落花生(未焙煎)/
もう1つは、「生」といっても上記の工程を経て、乾燥・熟成を経ているものです。焙煎前で火は通っていないので、柔らかく、青臭さが残っており、加工されたピーナッツとの違いを感じられます。保存性も高まっているので、扱いやすくもあります。
落花生の栄養と効果
そんな落花生には、50代女性が取り入れたい、アンチエイジングに欠かせない栄養素がたっぷりと含まれています。
- 良質な脂質(オレイン酸)=血中コレステロールのバランスを整える
- たんぱく質=筋肉や肌、髪の材料に
- ビタミンE=抗酸化作用でエイジングケアに
- ナイアシン(ビタミンB3)=血行促進、疲労回復をサポート
- 食物繊維=腸内環境を整える
落花生は太るって本当?
ただし、おいしさのあまり食べ過ぎは禁物です。加工品の場合は油・塩分や糖分が加えられていることもあるため、食べ方にも気を付けたいところ。次の3つを守って取り入れましょう。
✔ だらだら食べない
✔ 甘い加工品より、素煎り・塩ゆでを選ぶ
✔ 1日ひとつかみ(20〜30粒)を目安に
料理にも使える落花生
落花生はそのまま食べるだけでなく、料理のワンポイントとしても使えます。脂質が多いため、少量で満足感を得ることができるのも魅力です。


- 炊き込みご飯の具
- 和え物(白和え・胡麻和えの代わりに)
- 炒め物のコク出し
- 砕いてサラダや冷ややっこにトッピング
日本一の産地は千葉県、国内の約8割
日本の落花生の約8割を生産しているのは、千葉県。八街市や外房が主な産地です。
落花生にも品種があり、代表的なものは次の通りです。
千葉県で作られる落花生の代表品種
- 千葉半立=コクと甘みが強く、煎り落花生の王道
- ナカテユタカ=やわらかく、塩ゆで向き
- Qなっつ=甘みが強く、後味すっきり
- オオマサり=粒が大きく、食べごたえあり
これまで何気なく口にしていた落花生も、背景や豆知識を知ると食べる意識も変わるはず。食卓のワンポイントとして、家族団らんの会話の1つとして、落花生の話を取り入れてみてください。
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