食文化

日持ちがよく彩りも華やかな「ガランティーヌ」、我が家のおせちを彩るフレンチレシピ

子どものころから我が家のおせちに必ず入っていた洋風の一皿・ガランティーヌ。
「これはおせちじゃないのでは?」と幼心に思っていましたが、
日持ちがして彩りもよいことで我が家の毎年の定番でした。

オーブンがあれば一度に数本焼けるので、並行して別の作業ができる“おせち向けメニュー”でもあります。

ガランティーヌとは

鶏肉や魚肉の骨を外し、野菜などの具材を巻き込んで焼くフランス料理。
仕上げは輪切りにし、断面の美しさを楽しみます。
にんじんやほうれん草を芯にすれば、断面が赤と緑のクリスマスカラーに。
おせちはもちろん、クリスマスのメインにも使える華やかさがあります。

ガランティーヌⒸマイミータス

■チャレンジおせち「ガランティーヌ」

主菜、調理時間45分、作りやすい分量

<材料>

鶏もも肉(皮付き)…1枚(約300g)
鶏ももひき肉…100g
塩…適量
コショウ…少々
ニンジン…縦1/4本
グリンピース(冷凍)…10~13g
油…小さじ1/2

<作り方>

① ニンジンは縦長に7mm角くらいの棒状に切り、ゆでる。グリンピースは室温に出しておく。アルミホイルを50cmくらいの長さで2枚用意し、うち1枚の片面に分量の油を塗る。
② 鶏もも肉は皮を下にしてまな板に広げ、筋などを少し切って上からラップをかけ、麺棒などでたたいて少し伸ばし、塩(約1.5g)をふる。
③ ②の肉を油を塗ったアルミホイルに皮を下にしてのせ、塩(約1g)とコショウをよく混ぜたひき肉を中央部に薄く広げる。
④ ③のひき肉の上に①のニンジンとグリンピースを乗せ、手前側からもも肉でひき肉部分を巻き込む。
⑤ ④を下に敷いているアルミホイルで巻き、両端をキャンディ包みのようにひねり、先端を本体側へ折り曲げる。

⑥ ⑤をもう1枚のアルミホイルで同様に包み、160℃のオーブンで30~35分焼く。
⑦ 焼き終えたら冷まし、粗熱が取れたら冷蔵庫でさらに冷やし、ホイルを開いて食べる分ずつ切って器に盛る。

焼いたあと冷ますのも冷蔵庫への保存もこのまま。

<上手に作るポイント>

・すぐに食べない場合は、アルミホイルごと冷蔵庫で保管し、盛り付けの際に切ってください。

制作=管理栄養士・月野和美砂/Ⓒマイミータス

冷やしてスライスすれば完成

焼き上がったらよく冷まして冷蔵庫へ。
切るだけで立派な一品になります。
子どもにも大人にも好まれるので、来客時の“困ったときの一皿”にも。

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月野和美砂

月野和美砂

季節の手仕事で整える 食文化ナビゲーター

公認スポーツ栄養士・管理栄養士。元教員。八ヶ岳と行き来しつつ、神奈川県を中心にスポーツ栄養セミナー、子育て期の保護者向け講習会をリアル・オンラインで行う。鍼灸柔整専門学校で栄養学も担当し身近な話でわかりやすい!と好評。時短や簡便な料理が全盛な世の中でも、季節の手仕事や各地の郷土料理など“つくる楽しさを味わう”ことを大切にしたいと考えている。食を通してからだもこころも「整える暮らし」を提案する。

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