食事

「はつらつとした生活」のための減量のコツ

〜ホルモン変化・加齢・心理的満足感を踏まえた「我慢しない減量」〜

健康的に、かつ前向きに減量に取り組むためには、苦痛や制限感を伴わないことが不可欠です。更年期以降はホルモン変化による代謝低下や脂肪蓄積に加え、心理的ストレスや生活構造の変化が重なるため、「楽しさ」、「達成感」、「満足感」を重視することが大切です。

我慢しない減量の基本原則

原則内容
制限より 選択 「食べてはいけない」ではなく「何をどう食べるか」に焦点を当てる。栄養価の高い食品を選び、満足感を得る。
量より質食事量を減らすより、栄養価の高さ・咀嚼回数・食事の演出で満足感を高める。
完璧より 継続100点満点を目指さず、70点を毎日続けることが成功の鍵。小さな成功体験を積み重ねる。
楽しさの 導入食事・運動・記録に「遊び心」や「達成感」を加える。        例:カラフルな盛り付け、歩数チャレンジ、SNS投稿など。

食事面での我慢しない工夫

  • 満足感を高める食材選び
     ・食物繊維が豊富で腹持ちが良い:もち麦、切干大根、海藻類
     ・旨味と香りで満足感を演出:きのこ、発酵食品、香味野菜
     ・低カロリーでも満足感が高い:こんにゃく、豆腐、寒天
  • 「食べたい」を否定しない代替策を考える
     ・甘いもの→小豆やドライフルーツ、ヨーグルト+蜂蜜
     ・揚げ物→オーブン焼きやエアフライヤー活用
     ・炭水化物→雑穀入りご飯や野菜たっぷりの麺類
  • 食事の「演出」で満足感を強化
     ・器や盛り付けにこだわる
     ・食事時間を丁寧に過ごす(テレビを消す、音楽を流す)
     ・「誰かと食べる」ことで心理的満足度を向上

運動面での我慢しない工夫

  • 日常生活に組み込む運動
     ・買い物ついでのウォーキング
     ・掃除や庭仕事を「運動」として意識
     ・テレビを見ながらのストレッチや筋トレ
  • 楽しみながら続ける工夫
     ・音楽に合わせて動く(ダンス、リズム体操)
     ・歩数や達成記録を可視化し、ゲーム感覚で継続
     ・友人や家族と一緒に取り組むことで習慣化

心理的満足感を高める

  • 自己効力感の強化
     「できた」、「続けられた」という実感を積み重ねることで、行動変容が定着する。記録やフィードバックを活用する。
  • ポジティブフィードバックの活用
     体重以外の変化(例:ウエスト減少、体調改善、気分の安定)を積極的に評価し、モチベーションを維持する。
  • 「ご褒美」の設計
     減量の達成度に応じて、報酬(例:新しい服、温泉、趣味の時間)を設定することで、楽しみながら継続できる。

更年期からの重点項目

健康要素内容
代謝維持高たんぱく食+筋トレ+十分な睡眠
骨・筋肉カルシウム・ビタミンD+適度な日光浴
認知機能抗酸化栄養+社会参加+脳活性化
心の健康食事の楽しみ+人とのつながり+達成感
減量制限より選択・完璧より継続・楽しさの導入

まとめ

更年期以降の女性の減量は、生理的変化への理解とともに、心理的満足感・社会的つながり・生活の楽しさを重視した「我慢しない」方法が不可欠です。私は、共感・創造性・柔軟性をもって寄り添うことで、女性の「はつらつとした生活」を力強く支える存在になりたいと思っています。

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今井久美

今井久美

食事で未来を変える栄養プランナー

管理栄養士。長年にわたり、病院やクリニックでの栄養相談・保健指導に従事。糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病改善、予防のための減量など、個別の状態に寄り添った栄養指導を得意とする。また、栄養士・管理栄養士を養成する専門学校の教員として14年間勤務し、後進の育成にも尽力。「今よりもっと健康で美しく」をモットーに、食事を通じて心と体の両面から健康をサポートしている。

  1. 「はつらつとした生活」のための減量のコツ

  2. 犬との暮らしから学ぶ、心と体の健康

  3. 簡単にできる、バランスの良い朝食で健やかな一日を!

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