関東の梅雨明けもそろそろ。
毎週八ヶ岳へ行き来する生活をしていますがもうすぐ中学生の合宿が入ります。
その献立作成の真っ最中です。
子どもたちは基本的に野菜が苦手。
しかしながら八ヶ岳は高原野菜のピークに入ります。
食べず嫌いの中学生に野菜を克服させるべく奮闘しています。
ビーツとは
さて、先日近くの農産物直売所でビーツを買いました。
八ヶ岳は標高が高く冷涼で、実はビーツに向いた土地です。

冷涼な夏、昼夜の寒暖差、水はけのよい土壌。
こうした環境が、ビーツの鮮やかな色や甘みを引き出します。
だから毎年このくらいの時期になると、農産物直売所にはビーツが並びます。
では、このビーツはもともとどこから来た野菜なのでしょう。
学術的には、ビート(甜菜)やビーツの祖先は、地中海沿岸に自生していた野生ビート(Sea beet)とされています。
この野生種が人の手で改良され、
砂糖をとる「てんさい(砂糖大根)」
根を食べる「ビーツ」
葉を食べる「スイスチャード」
などへ分かれていきました
つまり、ビーツは地中海から中東をルーツにもつ野菜なのです。
どう使おうかと考え、今回はビーツをたっぷり使ったポタージュを試作しました。
それはもう驚くような赤。

八ヶ岳の気候が育てたビーツだからこその美しい色なのかもしれません。
ビーツはアスリートにも心強い野菜
少し前にアメリカMLBのトレーナーをされている方に
サプリメントの情報を聞いたところ
その中に「ビーツ」のサプリメントと聞いたのをふと思い出しました。
ビーツの特徴の一つは、硝酸塩を豊富に含むことです。
血流改善や持久力向上などが期待され、海外ではアスリート向けサプリメントにも利用されています。
そしてあの赤い色。
アントシアニンはブルーベリー・紫キャベツ・赤しそなどの色素ですが、
ビーツはアントシアニンをほとんど含まず、代わりに“ベタレイン”という色素を持つ
という珍しい植物です。
このベタレインは水溶性で熱にも比較的強く、強い抗酸化作用を持ちます。
そして貧血予防につながる葉酸もあります。
合宿の献立でアピールするだけの意味がありそうです。
アスリートだけではありません。
おとなにも、ぜひ食べてほしい野菜です。
ビーツのポタージュ

(ビーツの下処理)
・皮を剥かずに水から40分程度ゆでる。(皮が手でとれるくらい。)
★1lの水に100mlの酢を入れてゆでました。
(ポタージュのつくりかた)カップで3~4人分
・ビーツ(下茹で済み) 100g~120g
・たまねぎ 200g
・じゃがいも 100g
・水 1カップ
・サラダ油(炒める)
・コンソメ 1こ
・牛乳 100ml
・生クリーム(乳脂肪35%) 100ml
★パセリなど上に乗せる飾りがあればなおよし。
(作り方)
①玉ねぎ、じゃがいもは薄切りにし、油で焦がさないよう炒め火が通ったら水を入れる。(途中蒸発して水が少なくなってしまったら少し足す)
②火が通ったら下茹で済みのビーツ・コンソメを加え、火からおろしハンドブレンダーで全体をペースト状にする。

③牛乳と生クリームを入れたらあとは温める程度で出来上がり。
★冷たくして冷製もおすすめ。
★炒めないでレンジで加熱、また生クリームなしで牛乳だけにすれば脂質を抑えられます。
合宿の夕食は、選手たちの楽しみのひとつです。
はじめて出会う鮮やかな赤いポタージュ。
「食べてみようかな」
そんな小さな一歩が、野菜を好きになるきっかけになってくれたらうれしいです。