ヤングコーンって、どんな野菜?
サラダや炒め物の彩りとしておなじみのヤングコーン。見た目はトウモロコシのミニチュア版で、シャキッとした食感とほんのりとした甘さが魅力ですよね。
先日、千葉県の農産物直売所で手にしたものは、近所のスーパーで購入するものと違って新鮮で安い! そのヤングコーンの生まれや育ちはどういうものなのか、気になって調べてみました。
トウモロコシとの気になる関係
「ヤングコーン」という名前からして、若いトウモロコシなんですが、それ以上に「トウモロコシ」との関係は密接でした。というか、実はヤングコーンは“トウモロコシの赤ちゃん”なんです。

通常、トウモロコシの株には、2~3本の実がつきますが、立派な実を1本だけ大きく育てるために、成長過程で小さな実(側枝)を摘み取ります。この間引かれた若い実こそが、ヤングコーンなんです。
つまり、ヤングコーンは、そういう名称の作物ではなく、トウモロコシになる前の柔らかい実ということなんですね。しかも、期間限定の貴重な旬野菜です。
国産ヤングコーンは今だけのごちそう
ヤングコーンは年間を通して輸入品や水煮が多く出回っていますが、国産のフレッシュなヤングコーンが食べられるのは、本当にわずかな時期だけ。初夏の季節だけです。
採れたてのヤングコーンは、トウモロコシと同じく皮をむくと、中からかわいい姿を見せてくれます。それを焼いたり蒸したり、醤油をちょっと垂らしていただくと、口の中にふわ~と自然な甘み。シャキシャキの食感も最高です。
ヤングコーンとトウモロコシの関係のように、知っているようで実は良く知らない農産物って、結構あると思います。食べ物の生まれや育ちに目を向けると、食卓での味わいがもっと深くなりますね。
【飯田みさ代】
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