現在、都内を中心に「手足口病」が流行しているようです。
初めてこの名前を聞いた方は、「いったい、どんな病気なの?」と驚いた方もいるかもしれません。
手、足、口。
病名に体の部位がそのまま入っているので、少し怖い印象がありますよね。
手足口病は、夏に流行しやすいウイルス性の感染症です。乳幼児を中心に広がりやすく、いわゆる「夏かぜ」のひとつとして知られています。
乳幼児に流行する手足口病の症状
手足口病に感染すると、3〜5日ほどで、口の中、手のひら、足の裏や足の甲などに、小さな水ぶくれを伴う発疹が出ることがあります。発熱は38度以下のことが多く、多くは3〜7日ほどで自然に回復します。
しかし、どうしてこんな直接的な名前になったのでしょう?
それは、英語の 「Hand, Foot and Mouth Disease」をそのまま日本語にしたためです。病気の名前は世界で共通して理解しやすいことが大切なので、あえてわかりやすく名づけられたということなんですね。
もう1つの代表的な夏の感染症、ヘルパンギーナ
夏に気をつけたい感染症としてもうひとつ覚えておきたいのが、ヘルパンギーナです。
こちらは名前だけ聞くと、さらに難しい病気のように感じます。しかし、これも乳幼児を中心に夏に流行する「夏かぜ」の一種で、突然の発熱とのどの痛み。のどの奥に小さな水疱ができるのが特徴です。
ヘルパンギーナ(Herpangina)の由来は、その名の通り、喉の奥に小さな水疱ができる症状から。ドイツ語で「水疱(ヘルペス)」を意味する「Herp」と、ラテン語で「喉の炎症(扁桃炎)」を意味する「angina」を組み合わせた言葉です。
のどの痛みによって食欲が落ちたり、全身のだるさが出たりすることもあります。多くは数日で回復しますが、脱水には注意が必要です。
大人がかかることも、免疫低下に注意
手足口病もヘルパンギーナも、乳幼児の病気というイメージがありますが、大人がかかることもあります。特に、疲れがたまっているとき、睡眠不足が続いているとき、家族の看病をしているときは注意したいところです。
多くは軽く済む病気ですが、まれに髄膜炎や脳炎、心筋炎などの合併症が起こることもあります。高熱が続く、ぐったりしている、水分が取れない、強い頭痛や嘔吐があるといった場合は、早めに医療機関に相談してください。
予防の基本は、手洗いから
予防の基本は、やはり手洗いです。手足口病は、飛まつ感染、接触感染、便に排出されたウイルスが口に入る糞口感染で広がることが知られています。特に、トイレやおむつ交換の後、食事の前の手洗いが大切です。
梅雨が明け、猛暑が続くと、体は思っている以上に疲れています。次のようなことを今一度、日々確認していきましょう。
- 規則正しい生活。
- 食事を抜かないこと。
- しっかり眠ること。
- 軽く体を動かすこと。
- 湯船につかって、体をゆるめること。
子どもも、大人も、この夏を元気に過ごすために、まずは今日の睡眠と食事から整えていきましょう。