食事

そのおやつ、血管に優しい?女性のコレステロール対策と間食の選び方

「健康診断でコレステロールが高めと言われた」
「でも甘いものはやめられない」
そんな悩みを抱える女性は少なくありません。

実は、コレステロール値を左右するのは“食事の脂質バランス”だけでなく、間食の選び方にも大きく関係しています。
特に注目すべきなのが「飽和脂肪酸」の摂取量です。

飽和脂肪酸とは?なぜ気をつけるべきなのか

飽和脂肪酸は、バター・生クリーム・チョコレート・アイスクリーム・クッキーなどに多く含まれる脂質の一種。
摂りすぎると、血中のLDL(悪玉)コレステロールを増やし、動脈硬化や心疾患のリスクを高めることが知られています。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、飽和脂肪酸の摂取量は「総エネルギーの7%以下」が推奨されています。
50代女性の平均摂取エネルギーが約1700kcalとすると、飽和脂肪酸は1日あたり約13g以下が目安です。

ところが、令和6年の国民健康・栄養調査では、50代女性は脂質の摂取量が多く、飽和脂肪酸の摂取量が平均16.82gです。
つまり、約4gの削減が望ましいということになります。少し余裕を持って5gの飽和脂肪酸を減らすことを目標に、具体的な方法を考えてみましょう。

5gの飽和脂肪酸って、どれくらいのおやつ?

飽和脂肪酸は、見た目ではわかりません。
そこで、代表的なおやつに含まれる量を調べてみると…

食品飽和脂肪酸(目安)5gに相当する量
チョコレート約2g(20g中)約50g(板チョコ1枚弱)
アイスクリーム約4g(100g中)約125g(カップ1個分)
クッキー約2.5g(20g中)約40g(2〜3枚)

つまり、

  • 板チョコ1枚
  • アイスクリーム1個
  • クッキー2〜3枚

これらを毎日食べている人は、飽和脂肪酸を5g以上摂っている可能性が高いのです。

どう減らす?女性のための間食リスト

飽和脂肪酸を減らすには、「置き換え」がポイント。
以下は、血管に優しい間食です。

● 果物(りんご、みかん、キウイなど)

→ 食物繊維・抗酸化物質が豊富。満足感もあり。

● 寒天ゼリー(無糖または低糖)

→ 食物繊維が多く、腸内環境にも◎。

● ナッツ(アーモンド、くるみ)※無塩・素焼き

→ 不飽和脂肪酸が豊富で、コレステロール改善に役立つ。

● ヨーグルト(低脂肪タイプ)+はちみつ少量

→ 腸活+甘みの満足感。脂質は控えめ。

● 高カカオチョコ(カカオ70%以上)

→ 飽和脂肪酸は少なめで、ポリフェノールが豊富。

間食を見直すと、血管も気分も整う

間食の質を変えると、コレステロール値だけでなく、

  • 血糖値の安定
  • 腸内環境の改善
  • メンタルの安定

にもつながります。

特に50代以降は、ホルモンバランスの変化で血管が硬くなりやすく、脂質代謝も変化します。
だからこそ、「何を食べるか」より「何を選ぶか」が重要なのです。

令和6年調査から見えるヒント

国民健康・栄養調査によると、40〜50代女性の菓子類摂取量は平均約25g/日。
これはクッキー2枚+チョコ少々に相当し、飽和脂肪酸は約5g前後。

つまり、

  • 毎日のおやつを「週3回」に減らす
  • 1回の量を「半分」にする

だけでも、飽和脂肪酸の摂取量を大きく減らすことができます。

まとめ:血管に優しいおやつ習慣を

チョコ・アイス・クッキーは飽和脂肪酸が多めです。果物・寒天・ナッツ・高カカオチョコなどに置き換えをして、「減らす」より「選び直す」ことで、無理なく続けられそうですね。

血管は“静かな臓器”。
今日のおやつが、未来の血管年齢を変えていきます。

参考文献

  1. 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
  2. 令和6年国民健康・栄養調査結果(食品群別摂取量)
  3. 順天堂大学医学部附属順天堂医院「脂質異常症の食事療法」
  4. 農林水産省「脂質による健康影響」2025年1月更新
  5. 日本動脈硬化学会「動脈硬化予防ガイドライン2022」
  • 投稿した人
  • 投稿者の新着記事
今井久美

今井久美

食事で未来を変える栄養プランナー

管理栄養士。長年にわたり、病院やクリニックでの栄養相談・保健指導に従事。糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病改善、予防のための減量など、個別の状態に寄り添った栄養指導を得意とする。また、栄養士・管理栄養士を養成する専門学校の教員として14年間勤務し、後進の育成にも尽力。「今よりもっと健康で美しく」をモットーに、食事を通じて心と体の両面から健康をサポートしている。

  1. そのおやつ、血管に優しい?女性のコレステロール対策と間食の選び方

  2. 血管年齢は“巻き戻せる”?アンチエイジングの新常識と最新評価法

  3. 食品ロスと健康の意外な関係 ―サステナブルな食事が体に良い理由―

アクセスランキング
24時間
1週間
1カ月
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

関連記事

TOPへ戻る