食文化

旬を味わう~ゆで落花生編~

こんにちは。

猛暑も少しやわらぎ、八ヶ岳には高原らしい風が吹くようになりました。

先日の3連休は中学生の宿泊合宿でした。移動には車が必要なため、数名の保護者にも宿泊していただいています。私たちは基本的に子どもたちの自立を大切にしているので、保護者の役割は送迎くらい。だからこそ、子どもたちが生活面でどのような指導を受けているのかを間近で見てもらう機会にもなっています。

新鮮な高原野菜を食卓に

八ヶ岳南麓、大泉高原は山梨県と長野県にまたがり、小海線の小淵沢と清里の間に位置しています。近くにはレタスで有名な野辺山や川上村があり、農産物直売所には新鮮な高原野菜がずらり。6月から10月頃まで出荷され、手頃な価格でとてもおいしいレタスが手に入ります。

合宿の食事にもこうした高原野菜を取り入れています。特にリーフレタスは、フリルの華やかさと葉のやわらかさから子どもたちにも人気です。

一度食べたらやみつきに?ゆで落花生

農産物直売所に並んでいた生の落花生を購入し、保護者や指導者の皆さんにお出ししました。

落花生といえば千葉県や茨城県のイメージですが、生落花生の旬は9月〜11月。特に“大きな粒”で知られる「おおまさり」が今の時期に出回ります。

今回は、生落花生の塩ゆでレシピをご紹介します。

塩ゆで落花生(作り方)

ゆでる前の落花生

材料
・生落花生(さやつき)200~250g
・水 600ml(カップ3)
・塩 大さじ1

作り方(普通の鍋)
①洗った落花生を鍋に入れ、水を加える。
②約50分ゆで、火を止めてそのまま冷ます。

作り方(圧力鍋)
①洗った落花生と水を入れて加熱。
②蒸気が出たら弱火で5分、火を止めて10分蒸らす。
※保存は効きにくいので、1~2日で食べきれる量を購入・調理しましょう。

両方試しましたが、圧力鍋を使うと短時間で仕上がり便利。味わいはねっとり濃厚です。八ヶ岳では鍋でじっくり50分煮ましたが、あまりにおいしくて保存どころかあっという間になくなってしまいました。

落花生の名前と栄養の豆知識

和名「落花生」は、花が終わった後に子房柄が地中に伸び、そこで実をつけることからついた名前です。植物学上の標準和名は「南京豆(なんきんまめ)」。さやから取り出したものが、私たちにおなじみのピーナッツです。落花生は搾油して油として利用したり、ピーナッツバターにしたりと加工する割合が多く、乾燥して炒ってその形と風味を生かして食べる食文化は日本独特の面があるようです。

 落花生には抗酸化作用のあるビタミンEや、余分なナトリウムを排出するカリウムが豊富。アンチエイジングや生活習慣病予防に役立ちます。ただし塩ゆでの食べすぎにはご注意を。栄養も味も“適量”が一番ですね。

※今回の落花生は山梨県北杜市大泉町のパノラマ市場(ぱのらまいちば)で購入しました。

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月野和美砂

月野和美砂

季節の手仕事で整える 食文化ナビゲーター

公認スポーツ栄養士・管理栄養士。元教員。八ヶ岳と行き来しつつ、神奈川県を中心にスポーツ栄養セミナー、子育て期の保護者向け講習会をリアル・オンラインで行う。鍼灸柔整専門学校で栄養学も担当し身近な話でわかりやすい!と好評。時短や簡便な料理が全盛な世の中でも、季節の手仕事や各地の郷土料理など“つくる楽しさを味わう”ことを大切にしたいと考えている。食を通してからだもこころも「整える暮らし」を提案する。

  1. 旬を味わう~ゆで落花生編~

  2. “おとなの食育”をはじめましょう!神奈川と八ヶ岳と二拠点から食文化を伝えます

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