マイミータス主宰の飯田みさ代さんが、「身長を伸ばす食事」の電子書籍を7月末に第1巻、そして先日、第2巻をリリースしました。
私も微力ながら、取材協力という形で関わらせていただいています。
実は私にとって、「身長を伸ばす」というテーマは、ここ最近始めたものではありません。
長年、スポーツの現場で選手たちを見てきた中で、少しずつ深くなっていったテーマです。
高校のバレー部から始まった「身長」への関心
私は元高校教員です。
教員として女子バレーボール部の顧問を務め、いくつかの学校を経験しました。
その中で、2校目の学校ではチーム強化のために、当時はまだ一般にはそれほど広まっていなかった「スポーツ栄養学」を取り入れました。
上のレベルを目指すには選手の人数が少なく、1日に最大3~4試合。
勝ち進めば、土曜日から日曜日まで連戦になることもありました。
その環境で、どうすれば選手たちの回復を早められるのか。
そこから、私のスポーツ栄養との関わりが始まっていきました。
そして、長年バレーボールの現場を見てきて感じるのは、バレーボールは「身長」が残酷なまでに影響するスポーツだということです。
もちろん、スキルがあってこその競技です。
それでも、チームの強化を考え、選手の補強を考えるとき、まずほしいのは「高身長の選手」でした。
高校生では遅い。では、中学生は?
ところが、高校生になってからの3年間で伸びる身長は、ほんの数センチということも少なくありません。
「高校生では遅いのではないか」
そう思うと、次に気になるのは中学生。
中学生ではどうなのか。
では、小学生は?
そうやって、私の関心は少しずつ低年齢へと広がっていきました。
もちろん、身長には遺伝が大きく影響します。
でも、遺伝だけですべてが決まるわけではありません。
運動という刺激も、成長には大切な要素です。
一方で、運動をすることがよいからといって、やればやるほどいいわけでもない。
運動量が多すぎたり、食事や睡眠が追いつかなかったりすることで、かえって身長の伸びが鈍くなってしまう子どもたちがいることも、現場で見えてきました。

「何を食べるか」だけではなく、「どう暮らすか」
もうひとつ、気になっていたことがあります。
あふれるように流れてくるコマーシャルに背中を押され、必要かどうかを十分に考えることなく、プロテインやサプリメントを使っているケースです。
「これを飲めば大きくなれるの?」
そんなふうに聞かれることもあります。
でも、成長期の身体をつくるのは、何かひとつの食品やサプリメントではありません。
毎日の食事。
睡眠。
運動。
そして、それらを含めた日々の生活そのもの。

今回、飯田さんの著書では、そうしたことを一つひとつ丁寧に取り上げています。
プロテインやサプリメントについても、「必要なのか、必要でないのか」というところから考えています。
私は、その取材協力という形で関わらせていただきました。
これまでにありそうでなかった切り口の本になっていると思います。
まずは7月末にリリースされた第1巻から。
そして、「そもそも食べることに困っている」というお子さんがいれば、第2巻もぜひご覧いただけたらと思います。
「伸ばしきる」のは、本人だから
私自身、「身長を伸ばしきる」という話は、スポーツ栄養のセミナーの中で必ず触れるようにしています。
そして、保護者だけではなく、ジュニアアスリート本人に問いかけることも多くあります。
なぜなら、最終的には選手自身が、自分の身体のために何をするのかを自ら選び取っていかなければならないからです。
3日や1週間、頑張ったからといって身長が伸びるわけではありません。
毎日の食事。
毎日の睡眠。
毎日の生活。
その積み重ねが、身体をつくっていきます。
だからこそ、私は「何を食べなさい」と言うだけではなく、自分の身体をどうつくっていくのかを、選手自身に考えてほしいと思っています。
「もっと伸びたかった」と後から思うのではなく、
今できることを、今のうちに。
その子が持っている「伸びしろ」を、できるだけ伸ばしきるために。
これからも私は、目の前の選手たちに「身長を伸ばしきるために、今の生活でできることは何だろう?」と問い続けていきたいと思います。
そして、自分の身体のために必要なことを、自分で選び取れる選手になってほしい。
それが、長年スポーツの現場に立ってきた私が、「身長を伸ばす」というテーマを語り続ける理由です。