こんにちは。はじめまして。月野和美砂です。
私は元高校の家庭科教員。教員生活や部活指導の傍ら、公認スポーツ栄養士の資格を取得しました。
合格の知らせが届いたのは、東日本大震災の直後。あの経験をきっかけに「これからの生き方」について立ち止まり、数年後、フリーランスとして活動を始めました。
今思えば、20代後半で仕事を続けながら管理栄養士の国家試験を受けたことが、すべてのはじまりだったように思います。
八ヶ岳と出会って見えてきた“本来の食”
八ヶ岳との二拠点生活を始めたのは、教員時代のこと。月に1度の滞在が、心のリフレッシュになっていました。
庭で採れたものをそのまま食べること、直売所でヤングコーンやズッキーニの花を見つけて「どう調理しよう?」と悩むこと。間引き菜や花まで大切に食べる。そんな暮らしの中で、「本来の食べ物ってこういうものだな」と気づかされました。
環境が変わると、苦手も変わる?
普段は神奈川や東京で、小中高校生とその保護者を対象にスポーツ栄養のセミナーを行っています。

子どもたちにとって苦手な野菜。でも、八ヶ岳の合宿所では、高原野菜をたっぷり使った食事をみんな完食します。工夫はしますが、決して特別な料理ではありません。
「このレシピ、教えてください」と保護者に聞かれ、にわか講習会になることも。環境が変わると、苦手の壁が下がることを実感します。
元教員として、いま“食育”にできること
私は子どもたちに「苦手を好きにならなくてもいい。でも、食べられる幅を広げよう」と話します。それは競技力や体づくりのためだけでなく、将来の健康を守ることにもつながるからです。
また、簡単に食べ物を捨てず、大切にする姿勢は、体の栄養以上に“食と向き合う心”を育てるものだと感じています。今、学校現場では難しくなっているこのような指導を、私は今の立場から伝えていきたいと思っています。

“おとなの食育”、そろそろはじめてみませんか?
合宿に来た保護者には「せっかく八ヶ岳に来たのだから、自分も楽しんでくださいね」とお話しします。大人が自然や季節を感じてわくわくすることは、子どもたちにもきっと何かを伝えるからです。
これも、広い意味での“食育”だと私は思っています。
子どもが高校生くらいになれば、親も「自分の健康」に目を向け始める時期。セミナー後のアンケートに「自分自身の学びにもなりました」と書かれているのを見ると、小さなガッツポーズをしています。
“おとなの食育”として、楽しみながら健康づくりをしていく。そんなお手伝いができたらと願っています。
これからは、二拠点生活の中で出会った旬の食材、季節の保存食づくり、地域の食文化などを少しずつご紹介していきます。どうぞよろしくお願いいたします。
コメント