人生100年時代

わずか4分間、有酸素+無酸素運動を効率良く「タバタ式」トレーニング/体力の正体は筋肉(17)

<体力の正体は筋肉/第5章:下半身と体幹の筋肉をきたえなさい(5)>
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海外のジムで取り入れられているトレーニング

ローイング以外に私が注目する、有酸素運動の全身持久力を高める効果と、無酸素運動の能力を高める効果をあわせもった効率のいいトレーニング法があります。

それが、立命館大学の田畑泉教授(運動生理学)が1996年にアメリカのスポーツ医学会誌で発表した「タバタプロトコル(タバタ式トレーニング)」といわれるものです。日本ではまだあまり馴染みがありませんが、海外では広く知られていて、トレーニングジムでも取り入れられているほどです。

その特徴は、「全力運動20秒+10秒の休憩」を1セットとして、8セットくり返す。時間にしてわずか4分間を、1日に1回行うというものです。トレーニングは長時間行わないと効果が得にくいというこれまでの常識をくつがえしました。

全力運動といっても、これという決まりはありません。たとえば、ダンベルや水の入ったペットボトルを両手に持ったスクワット、その場で大きく手を振りひざを高く上げる足踏み、横になってからの上体起こし、腕立て伏せなどなど、自分にできそうなものを選んで、8セット同じ運動をくり返しても、1セットごとに替えてもかまいません。

「全力運動20秒+休憩10秒」はきっちり守る

ただ、ポイントが2つあります。

1つは、「全力運動20秒+休憩10秒」という時間は正確に守らなければいけません。スマートフォンのストップウォッチ機能などを使って、時間を測るとよいでしょう。

もう1つは、「ヘトヘトになった」と感じるかどうかです。実際にやってみると意外にハードで心拍数もかなり上昇しますが、そうでないと効果は得られません。

4分間行えるように、慣れるまでは運動の強度を少し落としてみるのもよいでしょう。運動前には軽いストレッチで、体をほぐすことを忘れずに。そうしないと筋肉を痛めてしまいます。

これを毎日行うのは体に負担がかかりすぎますから、週2~3回程度からスタートします。

(つづく)

体力の正体は筋肉

樋口満 早稲田大学スポーツ科学学術院名誉教授

体力の正体は筋肉

シニアにとって、体幹と下半身の筋力トレーニングは自立した健康的な生活に不可欠。そのため、自宅で誰でもできる最強のトレーニング方法を紹介します。さらに、筋肉を強くする仕組みや、筋力をつけることがなぜ重要なのか、筋肉に最適な食事についても啓発していきます。

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樋口満

樋口満

早稲田大学スポーツ科学学術院名誉教授

身体活動・座位行動科学研究所顧問。教育学博士。名古屋大学理学部化学科卒業。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。専攻は健康スポーツ科学、スポーツ栄養学。ハンガリー体育大学名誉博士。日本スポーツ栄養学会・日本体育学会名誉会員。第20回秩父宮記念スポーツ医・科学賞。

  1. 日常生活に取り入れやすいウォーキング、全身持久力を高める有酸素運動/体力の正体は筋肉(18)

  2. わずか4分間、有酸素+無酸素運動を効率良く「タバタ式」トレーニング/体力の正体は筋肉(17)

  3. ローイングを効果的に行うコツ、チューブを使って自宅で/体力の正体は筋肉(16)

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