八ヶ岳の夏は、草との戦い
八ヶ岳の事業所の通水以降、秋まではほぼ毎週、八ヶ岳へと通う生活をしています。
大部分の仕事は、事業所とその近くにある自分の家の草刈りです。
八ヶ岳は水がいいせいか、タンポポ、アザミ、アカツメグサ、とにかく何でも大きい、巨大です。
雑草も真夏になると、1週間でゆうに20センチは伸びてしまいます。
草刈りというと、草だけしか生えていないと思いがちですが、基本的に整地されていない土地なので、ここは山です。
そのため草刈りの段階で、木の始まりのような、小さく芽吹いたばかりの木も刈払機でしっかり刈っておかないといけません。
なぜなら、それを「かわいい」とそのままにしておくと、数年でしっかり“木”になってしまうからです。
「かわいい」と残した木が、大木になる
そんなうちの庭には、実は放置したがために大木になった雑木が何本もあります……。
こうなると、自分では手が届く範囲の細い枝の剪定はできても、伐採は危険すぎてできなくなります。
これも、ここへ家を建てて時間がたってきたからこそ、わかることなのだと思います。

北杜市に家を持ち、こうして来るたびに草刈りをする生活をしてきて、風景の見方が確実に変わりました。
地方の里山って、きれいですね。
田んぼの風景もきれいです。
でも、きれいなのは手入れをしているからです。
特に田んぼや畑、農地やそのまわりは、本当によく手入れされています。
里山の景色は「自然」ではなく、「人の手」が入っているからこそ美しく保たれているのです。
「雑草のほうがたくましい」と実感する
初夏を迎えるころから、草の伸びは一層早くなります。
「雑草のように」とか「雑草魂」とか言いますが、
いえいえ、多分、雑草のほうがたくましい。
これは草刈りをしている私の実感です。

草刈りは、朝の草を見てからタイミングを決めます。
朝露で全体がぬれていると刈りにくいので、すぐには刈りはじめられません。
また、お昼近くは暑すぎます。
それでもやる時はありますが、かなりきつい。
草刈りは完全防備で
長袖の上着、
長ズボン、
長靴や安全靴&すねあて、
防振手袋は必須。
帽子はネットがぐるっとついているもの。
ハチや虫を避けるためには、なくてはならないものです。
首にはタオル。

数年前には、あしながバチに左手の薬指を2か所同時に刺されて、手がパンパンになったこともあります。
2回目が怖い。
うっかり蜂に刺されないように、完全防備なのです。
(すももの回でも少しお話ししました。)
ですので、水分補給も大事です。
今の時期、自分の家の周りの草刈りでも、水筒を2~3本、それとは別にペットボトルの飲み物も数本用意しています。
「無」になれる時間
草刈り前には一通り庭全体を見て、「1時間でここまで」という範囲を決めます。
草刈り機が重いですし、足場も平地ではありません。
そのため自然と集中します。
この集中が、実は“無になれる時間”だったりします。

なので、決して大嫌いな作業ではないのです。
とはいえ、真夏の暑さと機械の重さは、やっぱりきつい。
地面すれすれではなく「高刈り」
地面すれすれではなく、地面から10~15㎝くらいの高さで刈ります。
“高刈り”です。
高刈りにすることで
地際で刈ると伸びやすいイネ科の雑草が生えてきにくいのと、
うちのように岩が点在する山では、無駄に刃を傷めずに刈ることができます。
うちは刈った草は、そのままにします。
それにより日光がさえぎられる分わずかでも草が生えにくいという期待もあります。
ゆくゆくこれらが土にかえります。
プロに頼めば、この草もすべて引き取ってくれるでしょうが
人件費だけでなく、この大量の雑草の処分費がかかるだろうとは思います。
刈り終わったあとの達成感
やり終えると、全体を眺めます。
達成感がすごくあります。


もちろん、これで2週間もすれば、また元通りなのですが、
それでも、
「がんばったなあ」
と満足します。
ちょうどお盆休みで帰省中、
「草刈りでもやるか」という方もいるかもしれませんね。
草刈り機は非常に便利ですが、使い方を誤れば大けがにつながります。
エンジンがかかったら周囲にも人を寄せないようにして、どうぞお気をつけてご使用ください。
八ヶ岳も9月半ば以降になれば、雑草の伸びは鈍化します。
それまでが、草刈りの“旬”。
まさに「旬を味わう」ならぬ、
”旬の草刈り”です!