〜規則正しい生活と散歩の効果〜
私は20年以上前から犬を飼っていますが、犬の飼い主さんは元気な人が多いと感じています。
犬は、単に愛らしい存在であるだけでなく、私たちの心身の健康に深く関わる、ライフスタイルの変化をもたらしてくれます。日々の食事だけでなく、生活習慣全体が健康に与える影響の大きさを考えると、犬との暮らしは、まさにその生活習慣を根本から見直すきっかけになります。
規則正しい生活リズムと良質な睡眠
犬は、私たち人間とは異なる体内時計を持っています。朝早く起き、散歩や食事を心待ちにしています。この犬のリズムに合わせることで、私たちも自然と規則正しい生活を送るようになります。
朝、決まった時間に起き、新鮮な空気の中で愛犬と散歩に出かける習慣は、太陽の光を浴びることで体内時計をリセットし、自律神経を整える効果があります。これにより、夜には自然な眠気が訪れ、質の良い睡眠を確保しやすくなります。質の良い睡眠は、疲労回復や免疫力向上に不可欠であり、健康維持の基盤となります。
毎日の散歩が叶える、無理のない運動習慣と効果
愛犬との散歩は、特別な道具や場所を必要としない、最も手軽で効果的な有酸素運動です。毎日30分程度の散歩を習慣化するだけで、私たちは意識せずとも運動不足を解消することができます。
厚生労働省は、成人の運動目標として「週に150分の有酸素運動」を推奨しています。愛犬がいると、この目標をクリアすることは簡単です。
散歩には、以下のような詳細な効果があります
- 心肺機能の向上と血行促進: 歩くことで心臓や肺が活発に働き、血液が全身を巡りやすくなります。これにより、血圧が安定し、動脈硬化や心臓病のリスクを低減します。
- 基礎代謝の向上と体重管理: 適度な運動は筋肉を維持し、基礎代謝を上げます。これにより、脂肪が燃焼しやすい体になり、肥満の予防や健康的な体重管理に役立ちます。
- 血糖値の安定: 散歩によって糖がエネルギーとして消費されるため、食後の血糖値の急激な上昇を抑え、糖尿病の予防や管理に効果的です。
規則正しい食習慣の形成
犬は、決まった時間に食事をします。犬の食事の準備や与える時間に合わせて、私たちも自分の食事時間を意識するようになります。朝の散歩から戻った後や、夕方の散歩の後に食事を摂るなど、食習慣にメリハリが生まれます。
また、散歩という活動的な習慣がつくことで、食事をより美味しく感じられるようになります。3食しっかり摂ることで、間食や不規則な食事が減り、必要な栄養素をバランス良く摂取するきっかけにもなります。
心の健康を育む、ストレス軽減効果
犬との触れ合いは、私たち人間の心にも良い影響を与えます。犬を撫でたり、一緒に遊んだりすることで、幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」が分泌されます。オキシトシンは、ストレスを軽減し、安心感や幸福感をもたらす作用があります。
また、散歩中に自然に触れたり、愛犬の無邪気な姿を見たりすることも、心の癒しにつながります。
ストレスは、食欲の乱れや消化器系の不調など、様々な健康問題を引き起こす要因になります。また、血圧や血糖値の上昇にもつながり、生活習慣病のリスクが上がります。愛犬との暮らしは、そうしたストレスを自然に和らげ、心身のバランスを保つ手助けをしてくれます。

更年期には、体の不調だけでなく、メンタルの不調を感じる人も多いものです。犬との生活から、規則正しい生活、無理のない運動習慣、そして心の安定がいかに大事が気づきました。犬というかけがえのないパートナーが、私の生活にこれらを自然に取り入れ、より健やかで豊かな人生へと導いてくれています。
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