「ウォーキング=1日1万歩」と思い込んでいませんか?
確かに、歩くことは健康に良いこと。
しかし、「歩けば歩くほど健康になる」と信じて、1万歩、2万歩と頑張った結果、体を痛めたということをよく聞きます。
歩きすぎは「体にとって毒」になることがあることをご存じでしたか?
歩きすぎは逆効果!1日1万歩は体に負担
1日1万歩、歩かないと健康でいられないか、というとそうではないし、1日1万歩を歩いたからといって健康になれるものでもありません。同じ距離でも歩幅が広い人とちょこちょこ歩きの人では、歩数が違ってきます。
特に、運動不足の人が歩数ばかり意識して無理すれば、疲労が蓄積して免疫力が下がり、かえって体調を崩しやすくなります。また、歩き方のフォームが悪いまま長時間歩けば、膝や腰などの関節に大きな負担をかけてしまいます。
ウォーキング初心者にとって最も大切なのは、「正しいフォームを身につけること」。健康への第一歩は、「歩く技術」を学ぶことから始まるのです。
「1日1万歩」のルーツと誤解
「1日1万歩運動」の始まりは、1965年に山佐時計計器株式会社が発売した「万歩計」に由来します。東京オリンピックの翌年という背景もあり、健康志向の高まりの中で「1万歩」という数字が注目を集めました。
開発の裏には、「歩幅70cmの人なら1万歩で7km。これくらい歩いてほしい」という思いがあったそうですが、数字だけが独り歩きしているのです。
現在、健康維持のためのウォーキングは、「とぼとぼ1時間」より「20分間の早歩き」のように、歩数よりもスピードと質が重視されています。
厚生労働省の『健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023』でも、1日8000歩相当の身体活動(60分以上)を推奨していますが、「1万歩、もしくは8000歩を歩け」とは明示していません。
ウォーキングを生活の中に落とし込む
普段、運動をしていない人にとっては、「1日◯歩」などの数値目標がハードルになり、続かないという負のスパイラルを生み出します。だったら、そんな数字にしばられず、「今より10分多く体を動かす」ことから始めてみませんか?
例えば、
・階段を使う
・掃除機をかける
・少し早めに歩く
そんな生活の中のちょっとした活動でも、十分な運動になります。
運動習慣のない人が、いきなりジムに通い始めても、続かないケースがほとんどです。張り切りすぎて、急な負荷により体を壊してしまうこともあります。それなら、お金も時間もかからない、「家の中で歩く」ことを意識してみましょう。
・トイレに行くとき
・キッチンに立つとき
家の中でも5~10歩ほど歩くシーンがあります。そのたびに体の中心軸を意識して、体を引き上げて歩く。それだけで筋トレになるのです。1日数回、数十回、意識して行えば、それだけで運動です。
電車通勤の方なら、駅までの往復もウォーキングトレーニングにしてしまいましょう。車内でも姿勢を整えて体幹トレーニングにすれば、一挙両得ですね。
「歩く技術」は、一生ものの財産
正しい姿勢で歩くことは、一生使える技術です。道具もお金も必要ありません。いつでも、どこでも、誰にでもできる、コスパもタイパも最強の健康法です。
大切なのは、「正しく歩き」「継続すること」。そうすれば、50代からでも体はしっかり応えてくれます。
まとめ:歩数よりフォーム!50代から始める賢いウォーキング習慣
- 「1日1万歩」は体に負担になることも
- 正しいフォームを学ぶことが最優先
- 小さな生活活動が立派な運動になる
- 習慣化すれば50代からでも体は変わる
さぁ、まずは「家の10歩」。あなたが今日からできることです。歩き方が変われば、人生が変わります。
ウォーキングレッスンの申し込みはこちらから!
コメント